ニッポンの大学

『ニッポンの大学』を読んだよ。業界的に注目されるのはいいことだろうけど…。

あらゆる視点から、ニッポンの大学についてランキングを調査し、それを取り纏めたものだよ。まさに「あらゆる視点」。
これだけの種類のランキングを作れるっていうのは、大学の特性として要素が多いからなのではないかとも思える。ステークホルダーの範囲の広さとかも関係しているのだろうね。

ランキングについての大学の反応として面白かったのは、それを大学の指標として利用するという手もあるってこと。これは今までの大学には無かった姿勢かもね。一概に指標だけに注目しそれだけにしか目が行かないのはいいとは言えないけど、そういう視点が必要だよね。

また、ランキングが上位に来ている大学でも、その事情を知れば、何だかなぁ〜って感じになるところも多々有るよ。それは、大学が変革の時代を迎えていることを意味するのでは…なんて希望的な思いと抱くことはあるけど。

ただ、あとがきの直前に書いてあるけど、普通の大学は学生に教育することをその使命とするわけだけれども、その部分についてのランキングは存在しない。ステークホルダーの満足度とかは、受益者個人の問題だから簡単に数値化できない部分なんだよね。
そんなランキングが発表されたら、今の大学業界なら大混乱かもね〜。

ニッポンの大学 (講談社現代新書 1920)
ニッポンの大学 (講談社現代新書 1920)小林 哲夫

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