雑学のすすめ
『雑学のすすめ』を読んだよ。清水センセーのお勉強エッセイは、どこまで続くんだぁ〜。
Webサイトで連載されていたものを、一冊にまとめたもの。雑学の範囲は多岐に渡っているけれども、相変わらずイスラム教国を巡る世界史の分野は多いよ。
「ピラミッドの謎」では、なぜピラミッドが崩れないのかを力学的に説明しているよ。そうだよなぁ〜、ただ積んだだけなら、すぐに崩れること必至だよなぁ〜と考えると、新たな視点で、これは面白かった。
「名前の起源あれこれ」も面白い。外国人の名前だけど。
誰々の息子(あるいは娘)といった意味の姓が多いと。
たとえばイングランドでは、名前にsをつけると、××の息子、もしくは××家という意味になる(まれに、××の雇われ人、という意味の時もある)。son、senを付ける場合もあるとか、ジョンソン、ジャクソン、アンダーソン。ハンセン、ヨハンセン。アッシが勝手に思ったのは、ニクソンもそうか?
ウィリアムズ、はウィリアムの息子という意味だ。同様に、アダムスはアダムの息子、ジョーンズはジョンの息子の意味だ。
ドイツでは、sohnがそうだとか。メンデルスゾーン。ひぇ〜、驚き。
長くなるけど、もう一丁。「パロディーの効用」も面白い。結論から言うと、どんな文学作品も模倣により発展してきたものだと。
本書に出ている実例。『世界周航記』→『ロビンソン・クルーソー』→『ガリヴァー旅行記』→『十五少年漂流記』→『蝿の王』→『バトル・ロワイヤル』。
なるほどねぇ〜。
本書はWebサイトでの連載をまとめたものって書いたけど、最後の話は書き下ろし。それが「我が郷里、名古屋の面白さ」。名古屋人が排他的だといわれる理由を考察しているよ。これも興味深いので、是非ご一読あれ。
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