原発を考える50話
『新版 原発を考える50話』を読んだよ。チェルノブイリ原発事故から、もう21年。
原発について知らないことが多過ぎる。ウラン、プルトニウム、軽水炉、高速増殖炉、原子力船むつ、プルサーマル計画etc。言葉は聞いたことがあるけれども、じゃ実際にどんなもの?というとさっぱり知らず。それがアッシのような普通の人々だと思う。
まずは、日本の原発の現状を紹介。原発の場所や種類など。そして、燃料の話。ウランを燃やすっていうけれども、そう簡単には燃えない。あれこれ加工してやっと燃やせるウランができるわけ。で、燃やした後は、ウランの燃え滓「死の灰」、ウランの燃え残りとプルトニウムが出来る。なんか不思議。
このまま廃棄すると放射性廃棄物。でも、プルトニウムを再生しようとする。でもその計画は頓挫。
夢の燃料なんて有り得ない。何のための核燃料リサイクルなのかなぁ〜って思ってしまうよ。
世界的に原発は廃止されていく方向にあるという。しかし、日本ではいまだに原発の必要性が喧伝されている。その一方で、電気を捨てるために発電所を動かすといったようなこともあるという。
本当に電気は必要なのかなぁ〜。節電仕様の商品が売れる。その一方でますます電気が作られていく。矛盾しているよなぁ〜。
本書が発行されたのが2006年2月。そして、今年。原発のある柏崎で大地震が起きた。筆者の心配が現実で起きた。その後の発電所の様子はメディアでは報道されないようだけど…。
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