算法少女

『算法少女』を読んだよ。カテゴリは歴史小説…。

時は江戸時代。父親から算法(和算)の手ほどきを受け、その実力が評判になった少女のお話。小説のモデルが実在したらしく、実際に『算法少女』という和算書があるらしいよ。

小説の中身は、少女の算法の実力を知った大名が、お姫様の算法指南役として屋敷に上げようとしたが、邪魔が入り、色々と事件が起こるという、極々普通のお話。

江戸時代の和算は、学問というより武術に近いイメージかも。○○流、××流などの道場があって、そこで手ほどきを受ける。当然、流派同士の対立もある。だから、算術式は秘伝の秘。これじゃ、学問的な発展はなく、西洋数学に遅れをとるわけ。実際、ニュートンライプニッツと同時代を生きた関孝和は、微分積分法の考え方に達していたという話し出し。

ちょっと、話が逸れた。江戸時代に発刊された『算法少女』には、円周率の級数的計算方法が書かれているとか。アッシも遠い昔に習ったなぁ〜。忘れたけど〜。

算法少女 (ちくま学芸文庫)
算法少女 (ちくま学芸文庫)遠藤 寛子

筑摩書房 2006-08
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