事物はじまりの物語

『事物はじまりの物語』を読んだよ。日本人の創意工夫がよく分かるよ。

物事のはじまりをまとめた本。条件として、「日本人の」、「江戸から明治にかけての」が付くけど。

取り上げたテーマは、解剖、スキー、石鹸、洋食、アイスクリーム、傘、国旗、幼稚園、マッチ、電話、蚊帳・蚊取り線香胃カメラ、万年筆…で全部。

ちょっとした薀蓄話なんだけど、それぞれが楽しい話だよ。

大黒屋光太夫はスキーしなかったとか、国旗が以外に新しいものだったり。
電話の事始め。「申す、申す。」が「もしもし」として今でも使われている。この「もしもし」って単独で聞いてみると変な感じ。
胃カメラの項も面白い。昔はずいぶん太い胃カメラを飲み込んでいたんだね。光ファイバー様々〜。

時折、筆者の思い出話が出てきたりするのもワンポイントで楽しい。事務所のことを「帳場」と書いてあっり、洋傘を「蝙蝠」と呼んで不気味がられたり。
職場で「帳場」って言葉、使ってみようかなぁ〜。

事物はじまりの物語 (ちくまプリマー新書)
事物はじまりの物語 (ちくまプリマー新書)吉村 昭

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