日本の森を歩く

『日本の森を歩く』を読んだよ。天然って何だろ。

日本に残る各地の原生林を訪ね歩く。北は北海道・阿寒から南は奄美大島まで。

どこの森でも意識させられるのが、照葉広葉樹林から始まって、落葉広葉樹林、針葉樹林、針葉低木林、高山草原と続く垂直分布の話。
当然ながら、北に行くほど、針葉低木林が低い標高で現れる。それでも、四国の石鎚山では、頂上付近に針葉低木林が出現する。アッシの意識では、四国は南の島なのに。
逆に、南では照葉広葉樹が高い標高まで出現しているのに、北では標高が低くても皆無だったり。
こんな風に、どこでもきっちりそれらの分布が現れているということが凄いことだと思うよ。

そして、森を巡る社会的な問題も。要は縦割り行政問題。林野庁環境省、市区町村、地元有志etc。自然保護という立場(表向きかもしれないけど)は同じなんだろうけど、それぞれが勝手なことをやっているイメージは拭いきれず…。

アッシ的には興味を思ったのは、奥多摩・三頭山にもニホンオオカミがいたという話。東京都も広いと改めて思うよね。
あと、近畿地方以西の森についても。ほとんど知識が無かったから。

ガキの頃、「何言ってんねん記念物」なんて言ってた(流行語?)けど、天然記念物っていうのもあったよね。これは文化庁文部科学省)だったぁ〜。

日本の森を歩く
日本の森を歩く池内 紀

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