人生がおもしろくなる! ぶらりバスの旅/イシコ

人生がおもしろくなる! ぶらりバスの旅 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。バス旅はローカル色が現れる。

このところ、旅もの本が続いているけれども、特に深い意味はないんだけど、やっぱりつい手に取ってしまうということなのかと自己分析しているところ。で、今回はバス旅。日本国内のバス旅もローカル色が豊かで楽しいはずだけど、世界に目を向けてみると、これまた様々なバス旅があり、その土地土地の文化が色濃く反映されるのがバス旅なんじゃないかと思うほど。

もひとつ驚いたのが筆者が男性だったこと。だって、「イシコ」だから。しかも、籍を入れていない妻がいるし。いや、男性でなければ、こんな旅はできないし、妻子があっても、こんな冒険旅はできないだろうな…と想像する。

では、どんな旅なのか。
まずは、日本で。しかも、都内の路線バス。

昔、利用していたバスに乗ると車窓に自分の人生が詰まっていることに気づかされる。車窓から見える風景と地名から記憶を呼び起こし、時間の流れが入り交じったタイムマシーンに乗っているかのようだ。
と筆者。自分の場合は「あの頃は何を考えて生きていたのだろうか…。」という疑問になるんだけどね。

そして、長距離の高速バスでは、

既に窓際のカーテンは閉められていた。カーテンを少しめくると先ほどまで自分が立っていた場所が別世界のように見える。夜行バスは外の世界を感じさせてくれるから好きなのだ。
と言う。そう、狭い車内、狭い座席がひとつの空間となり、そことの対比がそんな印象になるんだろうね。まるで、宇宙船から地球を眺めるような感覚…。

最後に海外編。ベトナムでは、

「すぐ」という時間の感覚は人種や住む地域によって違う。もっと言えば人によって違う。僕が旅を続けたことで得た物の一つに時間感覚の多様性を受け入れられるようになったことがある。何の役に立つかと聞かれると困るけれど。
と言う。そう、「soon」という単語は一つだけど、それを意味する時間が人や状況によって、確実に違うからね。

たまには高速バスなんぞに乗ってみたいと思うけど、長距離の場合、どこまで耐えられるのだろうか…。さすがに青森とはキツそうだなぁ〜。試してみるか?

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イシコ
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