億男/川村元気
『億男』を読んだよ。お金があれば幸せか?
気になる作家の川村元気。手始めはこの本から。と言っても、図書館の予約無しで読めたのが本書だけだったからなんだけど。
世の中には、お金と幸せのどっちが先か…なんていう鶏と卵風の議論があるけれども、本書のテーマはまさにこれ。主人公の一男とその友人である九十九が「お金と幸せの答え」を考えるというようなストーリー。
物語の途中で何度も出てくるのが、偉人のお金に対する言葉。
「うまくお金を使うことは、それを稼ぐのと同じくらい難しい」とビル・ゲイツ。
「お金は鋳造された自由である」とドストエフスキー。
「富は海水に似ている。それは飲めば飲むほど、喉が渇いていく」とショーペンハウアー。
そして、今話題の人はかつてこんなことを言っていた。
「動機はお金ではない。本当に面白いのはゲームをすることだ」そう、ドナルド・トランプ。
最後に、本書を象徴する言葉。
「人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ」とチャップリン。何度も出てくる言葉だから。
お金って不思議なもの。あればあったでいいんだろうけれども、それほどなくてもなんとかなるものだし。自分自身がどれだけお金に価値を見出すのか、人それぞれの価値観の話だからね。
億男 | |
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