清須会議/三谷幸喜

清須会議』を読んだよ。読みやすい戦国時代劇。

時代劇はほとんど読むことがないけど、なぜか心惹かれるものがあった本書。電子書籍で購入して、ずっと端末の中に眠っていたけど、夏休みなので引っ張り出してみる。
確か映画にもなったはずだし、三谷幸喜氏の作品ということもあり、自分的には敷居が下がったのかな。

話の構図的には、織田信長亡き後の織田家の世継ぎ争いを巡る柴田勝家羽柴秀吉との対決。戦国ものだけど、合戦はなく、文字通り「会議」で如何に勝つかがポイントになるわけ。だから、作戦有り、根回し有りで、中身的にはすっかり現代風。登場人物がモノローグで語り、それぞれの立場で考えるから、読んでいる方はすっかり楽しめるわけ。

それにしても、勝家と秀吉は対照的。そういう風に描いているからなんだろうけど。だから、秀吉は論理的。例えば、

よって我らが決めるべきは、お館様の跡継ぎではなく、信忠様の跡継ぎなのです。
という台詞。これを言われると、ちょっと決定的かもという感じ。でも、実際の二人はどうだったんだろとも思うよ。

うん、こういう戦国ものだったら、読んでもいいかな。楽しいからね。

清須会議
清須会議三谷幸喜

幻冬舎 2013-07-31
売り上げランキング : 1081


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ