facebook/ベン・メズリック

facebook』を読んだよ。それでも、facebookの躍進の理由は分からない…。

今や世界で5億人以上のユーザを獲得しているfacebook。インド、中国、facebookと言われるほど、一大帝国を築き上げている。そのシステムを作ったのは、ハーバード大学1年生のマーク・ザッカーバーグ。本書は、彼がfacebookを立ち上げて、会社として起動に乗せるところまでの話を小説風に描いたもの。ただ、彼を視点に書いたのもではなく、その周りを取り巻く人々の視点で書かれているから、彼の本当の気持ちというものが、想像の域を出ず、マーク・ザッカーバーグという人物が余計に謎めいてくる。そこが小説のうまさなんだろうね。

さて、アッシ自身は、facebookとは何ぞやということを知りたくて、この本を手にしたので、そのヒントになりそうな部分を以下で紹介。

facebookの運用開始に向けて、最終調整を行っているシーン。画面のデザインはシンプルで且つ注意を惹きつけるものである必要があるということをマークが考えている。その後、

また、重要なことは、人が、ザ・フェイスブックを使うのは、単なる「のぞき見」のためではない、ということだ。これは、いわば、「双方向」ののぞき見なのだ。もっと言えば、大学内で日々起きていることをコンピュータ上で再現した、ということかもしれない。
と、facebookについて表現しているよ。facebookでの活動は、普段の生活とまったく同じなんだね。

さて、物語はマークと彼を取り巻く人々でfacebookをいかに成長させていったかというストーリー以外にも、facebookは誰のものかというサブテーマのようなものがあって、そこにも注目すると楽しく読めるよ。
謎の多いマーク・ザッカーバーグだが、その実像を最もよく表しているのは、彼の名刺。シンプルで洗練された一行のセンテンス。何が書かれているかは、本書は読んでいただくとして、これだけハッキリ書かれているということは、かなり強い意思を持ってこれを書いたんだろうと思えるね。マーク・ザッカーバーグとは、そういう人物なんだろうね。

物語としても面白かったし、日本でも流行のfacebook。その成立の経緯を知ることで、さらに興味が持てるようになりました〜。

facebook
facebookベン・メズリック 夏目 大

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