なぜ日本人は落合博満が嫌いか?/テリー伊藤

なぜ日本人は落合博満が嫌いか? (角川oneテーマ21)』を読んだよ。アッシは好きだけど…。

図書館で借りてから気がついたけど、筆者はテリー伊藤。どうしてこんなテーマの本を書く気になったのかがよく分からないけどね。それでも、図書館の予約はいっぱいだったよ。
内容的には、落合博満の生き方を通して、現代の日本人の生き方を憂えるっていう感じ。つまりは、日本人がポリシーがないというか、迎合的というか。そう言われると、納得できるような気がするよね。

では、落合博満はどんな人間なのだろう。筆者はこんなことを書いているよ。

落合は嫌われることを恐れないからだ。これは、日本人にとって、もっとも難しいことである。
そう、だから理解できないんだろうね。理解できない人は好きになれない。極端な場合は、嫌われる。そういう構図なんだろうね。

マスコミに対する態度も同じ。寡黙。サービス精神のかけらもない。「プロ野球なんだから…。」と言う人もいるけれども、落合監督は「勝つ」ために、しゃべらない。
2009年の日本シリーズでの、投手交代もしかり。「勝つ」ために、野球をしている。監督という仕事をしている。やっぱり、仕事師なんだよね。それが日本人には理解できないわけで。

冒頭にも書いたけど、そういう仕事師の姿勢を貫く態度がアッシは好き。やっぱり、ドラゴンズファンとしては、ドラゴンズが勝ってほしいから。そのために仕事をしているんだから。ホームランを見たいわけでもなく、派手なパフォーマンスを見たいわけでもない。

それにしても、テリーさん。よくこのテーマで本を一冊書けたと思う。長嶋茂雄と絡ませるのは、どうかとは思うけど、落合博満自身が長嶋茂雄との関連が強いとなると仕方がないのか。どうも、アッシは長嶋茂雄にピンとこないクチだから。

なぜ日本人は落合博満が嫌いか? (角川oneテーマ21)
なぜ日本人は落合博満が嫌いか? (角川oneテーマ21)テリー 伊藤

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