阪急電車/有川浩

阪急電車 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。電車好きだから。

いつも、たまには小説でも読んでみたい…と思いながら、結局何を読んだらいいのか迷っているうちに、予約していた本が入ってきたりで、結局小説には手が出ずじまい…というのがいつものアッシのパタン。
そんなアッシが今回は気合を入れて読もうと思ったのが本書。たまたま、職場のSNSで紹介されていたのと、映画化されたのと、『阪急電車』というタイトルに惹かれたのかも。今年は大阪出張が3、4回予定されているし。

で、本書は、その阪急電車今津線という路線に乗り合わせた人々のそれぞれの人生を描く物語。駅ごとに登場人物が入れ換わるんだけど、それぞれがちょっとずつ関わり合いを持っていく。

小説だから、ストーリーをここに書くことはしないけど、アッシが印象に残ったのは、ミサが高校の時に電車の座席取りをして、それに対して怒ったおじいさんのこと。高校生から見たおじいさんだから、それほど歳をとった人ではなかったのかもしれないね。
そんな人との関わり合いが、またこの小説の面白さなんだけど。

そうそう、阪急は、正式には阪急電鉄なんだけど、阪急電車って呼んだ方がこの物語にはピッタリなのかもしれないね。登場人物の言葉にあるように、最近の鉄道は高架になってしまって、地上を走るのは少なくなっているよね。だからこそ、地に足を付けて走る阪急電車今津線)が、この物語の舞台としてはピッタリなんだろうね。
あと、文庫版の解説は、故児玉清。本の虫だったんだよね。合掌。

阪急電車 (幻冬舎文庫)
阪急電車 (幻冬舎文庫)有川 浩

幻冬舎 2010-08-05
売り上げランキング : 310


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ