マーケティング/恩蔵直人

マーケティング (日経文庫)』を読んだよ。課題図書、2冊目。

重〜い1冊目の課題図書を研修会場に持参したけど、一度も開かず。暑い思いをして、持って行ったのに…。あ〜。

課題図書の2冊目はマーケティング。で、マーケティング先般の基礎知識を授けてくれる本。200ページほどの新書版だけど、ひと通りの基礎知識は、この1冊でokかも。
しかも、非営利組織のマーケティングについても、ところどころ記述があり、このギョーカイ向けの人たちには、ちょうどいいかも。

冒頭は、マーケティングの本質について。マーケティングの定義とその考え方の大括り的な話。
そこで、いきなり定義なんだけど、筆者は、「顧客価値を創造し、伝達し、説得するプロセス」として理解すべし…と言っているよ。さらにその解説として、

顧客価値の伝達とは、価値を顧客の手元まで届けることであり、主として流通機能によって実現される。また、顧客価値の説得とは、価値を顧客に理解してもらうことであり、主としてコミュニケーション機能によって実現される。
と。

そして、基礎知識的には、四つのPと四つのC。さらには、SWOT分析による強みと弱み。あと、ポートフォリオ分析も。

でも、そんな手法的な話より、アッシが腑に落ちた内容は、本書に書かれていたドラッカーの言葉。

ピーター・ドラッカーは、「物事を適切に行うこと(効率性)よりも、まさに適切なことを行うこと(有効性)」の重要性を指摘している。前者は戦術的な発想に近く、後者は戦略的な発想に近い。
そう、最近、思うこと。それは、効率性よりも有効性ではないかと…。

ちょっと、話が脱線したかもしれないけど、本書は前述の定義に沿って、顧客価値という概念の創造、伝達、説得というプロセスを順次見ていく。特に、今日のブランド戦略については、興味深い話が多いよ。近年はブランドがマーケティングの大きな要素となりつつあるし。

さて、問題はこの課題図書をベースに研修で何を考えるのか…ということ。頭の硬くなったオヤジの頭では、新たな発想なんて浮かびそうもないし。あ〜っ…だね。

マーケティング (日経文庫)
マーケティング (日経文庫)恩蔵 直人

日本経済新聞社 2004-11
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