山の花学
『山の花学』を読んだよ。花の同定方法に王道なし。
山でよく見かける花々をいろいろな角度から紹介した本だよ。そして、それらの花の見分け方についても詳しいよ。
とは言っても、やはり王道はなし。よくよく読んでみると、要は「よく見ろ」と書いてある。花の色、形、枚数、葉の付き方、形。だから、見るだけではなく、その花とお付き合いすることで花の名前が覚えられるし、区別もつくようになると筆者。さらには、観察メモの取り方までも伝授。
さらには、ヒトという種は何十億人といるのに、そのひとりひとりをきちんと見分けを付けることができるのだから、花でもそれができないわけがない…とも。なるほどなぁ〜。
全体を通じて何度も出てくる言葉も有り。花とは生殖器官だと。
植物にとっての花とは、子孫を残す為の「生殖器官」そのものです。西洋のある植物学者が「植物とは、人間が逆立ちして生殖器官を見せびらかしているようなものだ」と表現したことは有名ですが、ざれごとだと片付けるどころか、実に的を得た表現です。そりゃそうだけど。あえて言われるとなんか抵抗感があるなぁ〜。
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