ローカル線で地域を元気にする方法/鳥塚亮

ローカル線で地域を元気にする方法: いすみ鉄道公募社長の昭和流ビジネス論』を読んだよ。鳥塚社長的人生訓。

前作『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』に続き、いすみ鉄道社長の著作第2弾。この前作は書き下ろし風だったけど、今回は社長が公開しているブログをまとめたもの。だから、読みやすいんだけど、ところどころで多少???の箇所があるのが気になる点。
あと、内容的にも、まとまりがないかも。まぁ、ブログだから徒然なるままにだよね。

とは言え、鳥塚社長の発想は豊かなのは確か。
例えば、「電車は大人の事情で走っている」という観点。

私が心配するのはこの部分で、なぜなら、これからの日本は少子化で人口がどんどん減っていきますから、自分たちの都合を最優先に商売をすることは、とてもリスクが高くなることなのです。「そのぐらいどうして気づかないのか」というのが、冒頭に申し上げた私の友人が言うところの、「電車は大人の事情で走っている」ということなのです。
つまりは、自らの存在そのものが求められているという勘違い。存在よりもサービスを求めるのが顧客なのに、それが分からない。そういう仕事をずっと続けてきていたから。うん、耳が痛い話…。

さらには、アインシュタインの言ったINSANITYという単語の説明を引用して、

地域がダメになってきているというのに同じことをしていてよくなると考えている人がいたらその人は「INSANITY」ですからね。
と追い打ちをかける。もっと、耳が痛い…。

そして、航空業界にいた鳥塚社長が空と陸の違いを語る。例えば、最近の航空業界ではパッセンジャーとは言わずにカスタマーと呼び始めているという。

私は、鉄道をいうツールを使って、パッセンジャーの輸送からもう一歩踏み込んだ、カスタマーサービスを目指しているのです。
と鳥塚社長。顧客に対する姿勢の違いだよね。元々、陸は甘いんだよね。

そう、鳥塚社長の話は元気づけられるというか、なんだか希望が持てる感じ。これともって、閉塞感を打破したいなぁ〜。

ローカル線で地域を元気にする方法: いすみ鉄道公募社長の昭和流ビジネス論
ローカル線で地域を元気にする方法: いすみ鉄道公募社長の昭和流ビジネス論鳥塚亮

晶文社 2013-07-02
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