はじめてのサイエンス/池上彰
『はじめてのサイエンス (NHK出版新書 500)』を読んだよ。仕組みを知るとワクワクする。
池上彰氏の科学紹介本。だから、科学の事象を中心に、それを取り巻く社会とか、人間とか、政治とかの周辺情報にも言及していく。だから、途中で、
物理学の授業が“社会学”の時間になってしまいましたね。でも、サイエンスが歴史を動かし、未来をも左右することがおわかりいただけたことと思います。というセリフ。そう、現代にとって、科学は社会と密接に関連せざるを得ないんだよね。だから、余計に科学が面白くなったりして。
「医学」の時間では、ウィルスや再生医療について解説。特に、iPS細胞の解説は自分的にはよ〜くわかった感じ。でも、ここでも社会との関連で、iPS細胞を使った再生医療の高額化という新たな課題の話もあり、
科学の進歩は、社会の側の“倫理的進歩”を迫るのです。と池上氏。人類の悩みは尽きない…。
最後に科学の面白さを語る。例えば、「大陸移動説」について、
これを科学的な方法から見ていくと、ワクワクします。とか、
ウランの核分裂発見のエピソードには、思わぬ人間のドラマが存在します。とか。そう、科学は面白い。そこには必ず人間ドラマがあるし。そういう意味で、科学史は文系に人たちには知ってもらいたいと思うよ。
さて、本書の全編『おとなの教養』も読んでみようかな…。
はじめてのサイエンス (NHK出版新書 500) | |
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