陰陽師/夢枕獏

陰陽師(おんみょうじ): 1』を読んだよ。安倍晴明、カッコイイ。

歴史ものは漢字が多いという理由だけで、敬遠気味だったけれども、kindle本でセールをしていた時に購入しておいた本書。映画やテレビドラマにもなっていたし、ちょっと気になっていたから。

時は平安中期、場所は京都。伝記ロマンとか書かれているけれども、分類は微妙。そして、主人公は陰陽師安倍晴明。その相棒として、源博雅という武士。この二人が、いわゆる「ものの怪」を相手に立ち向かうというストーリーの短編が6話。

それぞれの話は完結しているので、それだけで楽しめるけれども、この二人の掛け合いもまた楽しいよ。
博雅の問いかけに晴明が話をはぐらかすシーンでは、

わかるようなわからぬような、博雅はそんな顔つきをして、腕を組んでいる。
と博雅。こんなシーンがそれぞれの話の中で登場し、読者もわかったようなわからないような気にさせられたまま、本題のストーリーに入っていく。主人公と相棒という意味では、ホームズとワトソンという関係かもしれないね。

「ものの怪」の登場もそれほど不気味な感じがしないのは、この二人の関係が爽やかな感じを与えているせいかもしれないね。この「陰陽師」シリーズ、癖になりそうです〜。

陰陽師(おんみょうじ): 1
陰陽師(おんみょうじ): 1夢枕 獏

文藝春秋 1991-02-10
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