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身近な鳥の生活図鑑/三上修

『身近な鳥の生活図鑑 (ちくま新書)』を読んだよ。よく見かけるのに知らないことばかり。街なかでよく見かける鳥と言えば、スズメ、ハト、カラス。本書はこれらの鳥の生活をじっくり観察する本。どうして、これらの鳥なのか。それは観察のしやすさ。人を恐れず、逆に近づいてくることもあるくらいだから。高性能なカメラとか望遠レンズも不要で、ちょっとした写真が撮れてしまうほど。まずはスズメ。その害虫駆除効果って大きいみたい。我々にとって邪魔になる雑草の種を食べ、害虫も駆除してくれます。実際、スズ…

大学の思い出は就活です(苦笑)/石渡嶺司

『大学の思い出は就活です(苦笑): 大学生活50のお約束 (ちくま新書)』を読んだよ。普通が一番難しい。著者紹介欄には「ライター・大学ジャーナリスト」とある石渡嶺司氏。『アホ大学のバカ学生』などかなり個性的なタイトルの著作が多いけど、中身はどれもいたって真面目。多少の皮肉や嫌味はあるけど、特に嫌な感じもせず。大学がジャーナリズムの対象となるのは近年のことで、ある意味世間にさらされる対象となることは、大学としては刺激になるんだけどね。話が逸れたかも。本書の中身に戻る。 タイトル…

スタバではグランデを買え!/吉本佳生

『スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学』を読んだよ。アッシは安くないと買わない人。単行本が出た時に、このタイトルで一瞬興味を惹かれ、気になっていた本。いつのまにか文庫版が出て、ついでに図書館では予約状態だったので、早速予約。なんと言っても、タイトルがキャッチーだよね。グランデなんて買ったことはないし、全部飲める気もしないし。だから、グランデがお得だなんて思ったこともない。完全にショートオンリー。では、なぜグランデをお勧めするのか。買う側も売る側もお得だからというの…

デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像

『デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像』を読んだよ。時代はどんどんと変わりつつある。本書は、「デジタルネイティブ」というキーワードをもとにしたドキュメンタリー番組(NHKスペシャル)を出版化したもの。その取材の様子や取材で筆者が考えたことを取り纏めているよ。「デジタルネイティブ」というと、一昔前だと「天才コンピュータ少年」というイメージだったかもしれないけど、本書のイメージはそれからはまったく掛け離れているよ。そう、コンピュータの世界とは別のもの、コンピュータに詳し…

偽善エコロジー

『偽善エコロジー』を読んだよ。今、環境問題って話題になりやすいのはどうしてだろう。幾つかの環境問題に関する本を読んでいるけれども、本書はどちらかというと生活に即した形で話題提供、っていうか筆者なりの検証をまとめたもの。分かりやすい話から入ると、スーパーのレジ袋のこと。もともとレジ袋は、石油の原料としては、使われずに燃やされていた成分を原料としているとのこと。そして、レジ袋が無くなると、結局、石油製品でエコバックを作ることになり、同様に石油を原料として有料の専用ゴミ袋が売られる…

いいたかないけど数学者なのだ

『いいたかないけど数学者なのだ』を読んだよ。数学者というタイトルに引かれて読んだけど…。筆者の大学時代からの友人(S君)の読書ノートを中心に展開するエッセイ集。数学者が書いた数学者の本だから、こういう類に必ず出てくるのが、変わり者の数学者の話。第1章は筆者の高校時代の数学の先生であるH先生の話から。大学数学を見据えた授業をしてくれたという。数学では少し進んだことを勉強すると、視野が広がり、よく分かることになることが多い。その効果を狙っていたのかもしれない。…と筆者。うん、これ…

刑吏の社会史

『刑吏の社会史』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第10弾。いよいよ阿部先生の処女作に挑戦。内容的には難しかったりそうでなかったり…。処刑の種類についての説明にかなりの頁を割いているんだけれども、それがなんとなく淡々と説明されていて、残酷度は低し。ただ、処刑にも変遷があり、中世初期にはあくまで偶然刑であったとか…。つまり、処刑により死ななかったりした場合は、それはそれで済んでしまうという。死亡させることが目的ではなく、あくまでも神への供犠であったという。 ところが時代が進み、人と人…