0→1の発想を生み出す「問いかけ」の力/野々村健一

0→1の発想を生み出す「問いかけ」の力』を読んだよ。『ゼロ・トゥ・ワン』

クリエイティビティやイノベーションなどの「創造性」に関する本はたくさん出ているよね。そう、それだけ皆が注目し、どうしたらイノベーションが起こせるだろうかと、日々考えている人が多いわけ。自分もその方面にはかなり興味があるわけだけど。
そして、筆者が考える思考法が「問いかけ力」であるということ。筆者は、<>「どうすれば日本で働く人に、“問いかけ”を通じて自由に発想してもらうことの楽しさや価値を伝え、行動を起こすきっかけをつくることができるだろうか?」<>
という“問いかけ”を自分に与えて本書を書いたのだとか。この問いの立て方も難しい。広すぎると抽象度が高くて発展させることができないし、狭すぎると単なる答えを探してしまう作業になってしまう。その手法は本書の後半で詳しく書かれているよ。

そして、変化の激しい時代に未来を予測することは難しくなってきている。そこで、

このような時代には「未来を予測」するのではなく、「自らの手で創る」ほうが確実です。
と筆者。だからこそ、「答えを探す力」ではなく、「問いを立てる力」が求められていると言われているんだよね。答えは調べれば、あっという間に分かる世の中になったんだし。

もう一つのキーワードは「存在意義」。筆者は、

「あるべき姿」を目指すのではなく、それよりも重要なのは「ありたい姿」だということです。
と、「存在意義」について説明しているよ。前者は皆が目指すもの、でも自分はどうなんだ?という問いがクリエイティビティやイノベーションに繋がるんだよね。あぁ、「存在意義」を語れるかな…。

最後に「デザイン思考」というキーワード。

繰り返しになりますが、デザイン思考の中心にあるのは、人です。「人にとって本当に良いことなのか」「人が本当に求めているものなのか」―このように「人」に着目する価値観が再び注目され、重要視されるようになっているのです。
と筆者。これって、『お金2.0』での論点に繋がるよ。つまりは、お金の価値よりも、人という価値が注目される世の中ということ。いろいろと問いかけていかないといけないな…。

0→1の発想を生み出す「問いかけ」の力
野々村 健一
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