ゼロ・トゥ・ワン/ピーター・ティール

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』を読んだよ。コピーじゃダメだ。

「ゼロから1」。つまりは、副題にある通り「君はゼロから何を生み出せるか」、いや「セロから生み出すことがスタートアップ企業のやるべきことだ」ということ。おっと、いきなり本論に入ってしまったけど、本書は2015年度ビジネス書大賞作品。筆者はシリコンバレーの起業家、ピーター・ティール氏。PayPal(ペイパル)の創業者だけど、日本でPayPalって、どの程度の普及率なんだろ。

話が脱線しそうなので、元に戻す。
冒頭で筆者は、

『ゼロ・トゥ・ワン』は、新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書いた本だ。
と解説。そう、起業の本。でも、ポイントは「新しい何かを創造する」ということ。儲けるための起業ではない。「新しい何かを創造する」ということは結果的に利益が付いてくるのだとは思うけど。

そして、スタートアップする際に考えるべきことはなにか。

「賛成する人のほとんどいない、大切な真実とは何か?
を見つけることだと筆者。つまりは「隠れていた真実」を見つけること。だからこそ、
永続的な価値を創造してそれを取り込むためには、差別化のないコモディティ・ビジネスを行なってはならない。
となる。コモディティ・ビジネスって「誰もが知っていること」だからね。

その「隠れた真実」をもう少し解説すると、

フェイスブックも含めて多くのインターネット企業が過小評価されるのは、それがあまりに単純なものだからで、それ自体が隠れた真実の存在を裏づけている。
とか、
本当に社会のためになるのは、これまでと「違う」ものだ。それが新たな市場の独占を可能にし、企業に利益をもたらす。
とかになる。そう、単純だから、違うからという理由で、皆の頭から抜けてしまうんだろうね。そっか、ゼロリセットって、そういう意味もあるのか!行き詰まったら、原点に帰ろう!

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
NHK出版 (2014-09-25)
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