お金2.0/佐藤航陽

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)』を読んだよ。お金だけではない。

Web2.0というバズワードが出てからというもの、なんとか2.0っていうのが流行った時期があったよね。それがお金にも適用されて、本書のタイトルに。ちょっと流行遅れという感じがしないでもないけど、お金にも2.0が付いたかと思うと、世の中が変わっていくんだな…というイメージは湧くから、それはそれでいいのかもしれないね。

で、本書は経済の本という位置付けだけど、「経済=お金」ではないところがミソ。

経済とは簡単に言うと「人間が関わる活動をうまく回すための仕組み」です。
と解説する筆者。そう、その仕組みの一つが貨幣経済、つまりお金。だから、仕組みはいくつも有っていい。そろそろお金という仕組みから脱却しよう、いや脱却するようになるだろうということを言っているよ。

そして、テクノロジーの時代。知識はインターネットの中にある。それを使いこなし、新しい価値を生み出すことが重要になってくる。お金のついても、

同様に、お金そのものには価値がなくなっていき、むしろどのように経済圏を作って回していくかというノウハウこそが重要な時代に変わっていくと考えています。
ということになる。それは、お金が「価値」を媒介する唯一の手段ではなくなっていくということ。
そしてスマホブロックチェーンなどのテクノロジーの普及によって、これらの社会的な価値を軸にした独自の経済圏を、グローバルで誰でも簡単に構築できるようになると、この流れは一気に加速します。
ということになり、その経済圏の構築が競争の主体になると。金融崩壊とかそういうレベルの話ではなかったんだね。今でもその萌芽があるよね。若い世代はすでに満たされた時代からスタートしているから、これからは価値を見つけていくんだろうね。その切り替えにはいろいろな場所と人で、葛藤や軋轢があるんだろうけど。でも、こういう見通しを知っておくのは重要だよね。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
佐藤 航陽
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