日本の異界 名古屋/清水義範

日本の異界 名古屋 (ベスト新書)』を読んだよ。異界っていうより…。

清水センセーの名古屋モノにはすぐに飛びつきたくなる悪い?癖のある自分。今回も本屋の平台で見つけた時はすぐにチェック。意外?にも、図書館では予約があり、近頃名古屋ブーム?というのは単なる思い違いか?

ということで、本書は名古屋の魅力を清水センセーが存分に語る本。そもそも、どうして名古屋の魅力が伝わらないのか?という疑問に対し、

なぜなら、名古屋の人に、名古屋はいいところだと外に向かってアピールする気がまるでないからだ。
と清水センセー。そう、この点に、名古屋を分析するにあたっての大きなヒントが隠されているんだよね。

さらには、

その意味で名古屋とは、ガラパゴス的な地方なのだ。門戸を閉ざして他を受け入れないのだから、魅力があるのかないのかも外からはわからないのである。名古屋は自分たちだけで完結しているというのはそういう意味だ。
とも。うん、これで全部が説明できてしまうような…。
この説明の特徴的な具体例が、ツレ・コネクション。とにかく、仲間内ですべてが完結してしまう。それが、経済界にも波及するし、名古屋弁の使い方にも現れてくるわけで。

こんな風にあれこれ名古屋の特徴を考えてみるに、名古屋って日本の異界っていうより、日本のスタンダードなんじゃないかと感じた次第。世界から見た日本って、まさにガラパゴスなんじゃないかなぁ〜?だからこそ、名古屋に注目してしまう自分なのでした…。

日本の異界 名古屋 (ベスト新書)
日本の異界 名古屋 (ベスト新書)清水 義範

ベストセラーズ 2017-07-08
売り上げランキング : 37066


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ