オープン・スペース・テクノロジー/ハリソン オーエン

オープン・スペース・テクノロジー ~5人から1000人が輪になって考えるファシリテーション~』を読んだよ。本当にできるのか。

働き方改革とかが最近メディアでよく聞かれるようになってきているけど、キーワードのひとつが会議のやり方。立席でとか、時間を決めてとか、その形態についてはいろいろ紹介されているけれども、そもそも本当にそれで課題が解決できるのかというとそれは別問題。

そこで本書が紹介するオープン・スペース・テクノロジーOST)という会議手法。著者がOSTの提唱者なんだけど、その起源がなんとも…。あるカンファレンスで「誰もが有意義だったのがコーヒーブレークだった」ということで意見が一致したという事実。
そして、

そして私は1つのシンプルな疑問にたどり着きました。「良いコーヒーブレークにおける協働や刺激と、良いミーティングの内容と成果を組み合わせることが可能だったのではないか?そして何よりも、全部のことが1年以内でできたのではないだろうか?」
という気付きを得る。そこで考案したのが、オープン・スペース・テクノロジーってわけ。

その手法はユニーク。ファシリテーターは基本的には行動しない、見守るだけというスタンス。それでも成果が出る。参加者が主体的に動き、誰がボスなのかも分からないくらい、自己組織化されると。

それでもどうしてそんなことが起こるのか。筆者は、

それは、世界中のどこでOSTを行おうと、また学歴、文化、地位、経済、そして民族あんど、多様なバックグラウンドをもつ人々が集まったグループに対して実施しようと、OSTを使用するたびに、毎回起こるのです。
と言い、その理由は分からない…とまで。ちょっと待て、提唱者がそんなことを言っていいのか…とは思うけど。

さて、実際にやってみて、どういう結果がでるか…。ある意味、愉しみになってきた。

オープン・スペース・テクノロジー ~5人から1000人が輪になって考えるファシリテーション~
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