ぷしゅ よなよなエールがお世話になります/井手直行
『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります』を読んだよ。読後に飲んだ。
「よなよなエール」のことを知ったのはいつ頃だったかは今となっては記憶になし。地ビールブームが去り、クラフトビールが世に出始めた頃に、どんなものかと探していたら、たまたま「よなよなエール」のビアパブを見つけたのかも。本書は、その香り豊かなエールビール「よなよなエール」を製造販売するヤッホーブルーイングの社長・井手直行氏が書く「よなよなエール」の物語。
で、本書に登場するキーワードがかなり面白い。例えば、会社の個性について、
僕らはそれまでに「知的な変わり者」という言葉を設定していました。と表現する。そして、顧客のターゲットも「知的な変わり者」だと言っているよ。
さらに、会社の売上が激減した時に、社長氏が考えたこと。何か悪いことが起こった時に、
あせりや怒りをグッとこらえて「それはちょうどいい!」と念じるんです。と言う。そう、起こった事実に対して、どう解釈するかは自分自身だということ。悪いことが起こったのではなく、ちょうどいいことが起こったのであると考えれば…。
最後は、チームビルディングの話。
個性を伸ばし、出る杭をどんどん伸ばし、同時にチーム化を進めると、常識を超えた企業文化が生まれます。この企業文化はイノベーションを起こします。イノベーションは、究極の差別化です。差別化の先には、競争のない社会があります。そっか、差別化まではよくある見解だけど、その先にも社会があったんだね。ユニークでひたすら前向きな社長さんらしい観点だよね。
あ〜、よなよなエール、飲みたくなったなぁ〜。
ぷしゅ よなよなエールがお世話になります | |
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