山女日記/湊かなえ

山女日記 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。登山は人生に似合う。

湊かなえは初めてだけど、この本が出ていなければ、読むことはなかったかも。単行本の時から気になっていたんだけど、図書館では長期満員御礼状態。確か、単行本が出た時は同時に『八月の六日間』も出ていて、どっちも読みたいと思ったっけ。で、今年の夏に文庫本が出て、借りやすくなったみたい。それでも、今回は予約して、やっと読了。

前段が長くなった…。さて、本書。
内容的にはよくある話。それぞれの登山者たちが、自分の生き方に思い悩みながら、山に登り、それを契機にまた人生を考えていくという感じ。『八月の六日間』と違うのは、登場人物が複数ということ。但し、彼らは少しずつ接点を持ちながら、話が展開していく。当然ながら、本人たちはそんなメタ視点で眺められていることは知らないんだけど。

では、登山と人生が相性がいいのはどうしてか。その解らしきもの。

山は考え事をするのにちょうどいい。同行者がいても、一列で黙って歩いていると、自分の世界に入り込む。そこで自然と頭の中に浮き上がってくるのは、その時に心の大半を占めている問題だ。
とう、自己と向き合うのに適切なシチュエーションを提供してくれるのが、山なんだろうね。とは言え、悩みがあってもなくても、誰でもを受け入れてくれるのが山。あぁ、山に行きたくなったなぁ〜。
山女日記 (幻冬舎文庫)
山女日記 (幻冬舎文庫)湊 かなえ

幻冬舎 2016-08-05
売り上げランキング : 1448


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ