メソポタミア文明入門/中田一郎
『メソポタミア文明入門 (岩波ジュニア新書)』を読んだよ。今も昔も。
世界史は基本的に興味の対象外なんだけど、ひょんなことから本書。多分、どこかに紹介されていたんだと思うけど、どこだったか記憶に無し。読みたい本リストにいつの間にか載っていたから。
「入門」だからと手にとってはみたけれども、なかなかに本格的。メソポタミア文明の地理・気候から始まって、政治、文化、宗教、人々の生活など、かなり詳しく説明しているよ。
メソポタミア文明は今から3000年から4000年前の時代。場所はチグリス川とユーフラテス川の周辺。そう、「チグリス・ユーフラテス」って言われれば、中学の時の歴史を思い出す。
そんな時代と場所の人々の生活はどうだったのか?それは基本的な部分で現代とあまり変わらず。だから、「ハンムラビ法典」に書かれていることは、今の法律と変わりがないわけ。例えば、弱者救済、医療過誤、製造物責任とかまで規定されている。製造物責任なんて、日本ではごく最近のことなのに…。人間の問題って、今も昔も同じなんだよね。
当たり前だけど、カタカナ多し。それが地名なのか人名なのかが頭の中で整理できないと読みにくい。ちょっと慣れるまでは大変かも。いや、世界史ってそういうものか。スパっと分かる方法ってあるのかなぁ〜。
メソポタミア文明入門 (岩波ジュニア新書) | |
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