鉄道旅へ行ってきます/関川夏央,原武史,酒井順子

鉄道旅へ行ってきます』を読んだよ。駅そば巡りは楽しそう。

鉄道好きの作家三氏、酒井順子関川夏央原武史による鉄道三人旅。実際に鉄道に乗り、三者三様の感想やら意見やら。それでも、根本は鉄道好き。気が合わないわけはないわけで。

さて、どこに行くかの企画は、原氏の担当。本来は編集部の担当なのになどと言いながらも、自分の行きたいところを選べる訳だから、それなりに楽しそう。関川氏は、鉄道を文学的に鑑賞する。八高線高崎線と分かれる分岐に、文学的匂いを感じたり。酒井氏は乗ったら寝る派。それでも、起きている間は、男性二人の会話に女性らしい鋭いツッコミ。

三人で出掛けた路線は、北は五能線から、南は名古屋の名鉄まで、全六話。
その中でも圧巻なのが、「徹底検証北陸駅そば五番勝負!」。東海道線米原から始まって、福井、金沢、富山、直江津の駅そばを賞味する。勿論、企画は、駅そばに異常な執念を燃やす原氏。そのこだわりは凄いよ。そば、つゆの味や香りはもちろんのこと、店構えからおばちゃんの態度・仕事ぶりまでが評価の対象。
ところが、各地はご多分に漏れず、駅の高架化や改装で、これぞ駅そば!という駅そばが少なくなってきているわけで…。勝負の結果は本書を読んでいただくとして、アッシも同調した駅そばの良し悪しの見分け方だけ紹介。それは、JR東系のNREの経営はダメってこと。うん、その通りとアッシも力強く思ったから。

アッシのコメントは駅そば話で終わってしまったけど、鉄道旅の楽しみ方はまだまだ多彩。最後に一つだけ紹介すると、鉄道マニアを観察する旅っていうのも面白そう。自分もマニアなのに、そうじゃない振りをして…とか。
あ〜、列車に乗ってどこかに行きたい〜。

鉄道旅へ行ってきます
鉄道旅へ行ってきます関川 夏央 原 武史 酒井 順子

講談社 2010-12-21
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