生きもの地図をつくろう

『生きもの地図をつくろう』を読んだよ。野外調査は楽しそう。

動植物の分布図を作ることで、身近な自然を考えたり、自然環境保護に役立てたりすることを、中学生に勧める本。中学生って書いたけど、小学生でも高校生でも応用できるよ。もちろん、アッシみたいな爺でも。

動植物の分布といっても、その対象によって手法が違う。だから、ここでは「タンポポ」、「カエルの鳴き声」、「セミの抜け殻」、「鳴く虫」、「野鳥」の5種類を紹介。それぞれが春、梅雨、夏、秋、冬と季節に連携しているわけ。

タンポポの章では、外来種セイヨウタンポポアカミタンポポ)と日本種(カントウタンポポ)の違いがよく分かったよ。外来種というと、日本種を駆逐するようなイメージがあったけど、タンポポはちょっとニュアンスが違うみたい。環境による棲み分けがあるから。ただ、やっぱり都市化による環境の変化が、外来種を増やしている要因なんだよね。だから、外来種が、能動的に日本種を駆逐しているわけではないよね。

カエルの章では、水田の減ったことでカエルが減少したとの説明があるけど、それだけが要因ではないと。水田にも湿田と乾田と2種類あるらしく、乾田が増えたことでオタマジャクシの生態系に影響を及ぼしたと。

セミの抜け殻の章では、抜け殻を探すコツとして、

自分が「抜け殻目」になっていることに気づくでしょう。
と。アッシが花を見るときに「花目」になっているのと同じだぁ〜。

鳴く虫の章では温暖化の影響の話も。平塚市の調査では南方系の虫が発見されているとか。

最後は野鳥の章。今がちょうど、その適期の冬の時期。

そんなわけで、本書で多少得た知識を生かすべく、「鳥目」になっているアッシでしたぁ〜。

生きもの地図をつくろう (岩波ジュニア新書 585)
生きもの地図をつくろう (岩波ジュニア新書 585)浜口 哲一

岩波書店 2008-01
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