闘う物理学者!―天才たちの華麗なる喧嘩
『闘う物理学者!―天才たちの華麗なる喧嘩』を読んだよ。筆者の竹内薫氏に興味。
世界で名立たる物理学者同士の論争や、物理学者が戦った諸々の事象などをエピソードを中心にまとめた本。もちろん、物理学そのものも話題として解説されているから、物理学者を知りながら、その物理学者が考えた物理学も勉強できるよ。
さて、物理学者は誰と何と闘ったのか?
例えば、ガリレオvsローマ法王。これは有名な話だからよく分かる。ただ、ガリレオの裁判については、詳細を知らなかったけれども、本書でよ〜く分かったよ。
そして、アインシュタインとボーア。「永久にわかりあえない2人」という章題。実在論のアインシュタインと実証論のボーア。この二つの概念の言葉は以前の本でも見掛けたけれども、よく理解していなかった。本書ではなるほどなぁ〜と思える解説で、多少は理解できたかも。論争の内容が量子論だから、余計に理解しにくいかも。
日本人同士の喧嘩もあるよ。湯川秀樹と朝永振一郎。ただ、この二人の場合は喧嘩まではいっていない。湯川秀樹は朝永振一郎をライバル視していなかったから。
現代の物理学者として、ホーキングの話題も。そのホーキングの言葉。
「宇宙の初期において、時間を虚数にすると特異点が消える」
「時間もある見方をすれば虚数だし、別の見方をすれば実数だ。宇宙の初期において、時間が虚数だろうが実数だろうがどちらでもいいじゃないか」
ホーキングは実証論者だと。う〜む、数学的な結論らしいけど、頭の中ではまったく理解不能。でも、その結果が面白いなぁ〜。
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