飛びすぎる教室―先生の雑談風に
『飛びすぎる教室−先生の雑談風に』を読んだよ。清水センセーのお勉強エッセイは教科の枠を越えて…。
「先生の雑談風に」という副題にあるように、教科書に出ていない話題を先生の雑談風にまとめたもの。教科書通りじゃなくて、ちょっとした先生の雑談て、結構記憶に残るもんなんだよね。…と言いながらも、アッシにはそんな記憶がない。高校になってから、生徒がだらけて来ると雑談をする先生はいたけれども…。
でも、清水センセーの雑談は面白いよ。楽しく聞けるよ。
で、全体のテーマはイスラム教の国々のこと。センセーの趣味の海外旅行での出来事とそれらの国々にまつわるモロモロなんだけど、これが実に奥が深い。そして、話は世界史へ。
虚心になって思い出してみると、我々が世界史として習ったことの偏り具合はあきれるほどである。まさに仰るとおりだよね。あと、ちょっとだけ中国のことをやる。
四大文明の次に、ギリシア、ローマ史をやり、キリスト教関係のこと(日本人にはどうもよくわらかない)をやけに細かく見ていって、ルネッサンスと大航海時代を見て、市民革命と産業革命を学んだら、あとは近代の戦争に突入。
考えてみたら、西洋史(あとのほうにアメリカ史を足す)ばかり習ったのである。
そんなわけで、センセーの雑談は、イスラム教の国々に偏っていく。それはそれで雑談だからいいんだけど。
料理の話、暦の話、奴隷の話、墓の話、天使の話、聖書の話、旅行の話etc。どれも世界史に関連してきて、面白い、ヨーロッパだけが世界じゃない…っていうのがよ〜くわかるよ。
アッシ的には天使の話が一番面白かったかなぁ〜。勝利の女神ニケの英語読みが、スポーツシューズのナイキだってなんてね。
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