やっとかめ探偵団と殺人魔

やっとかめ探偵団と殺人魔』を読んだよ。清水センセーの推理小説だがや。

ちょっと前にNHKのTV番組「課外授業 ようこそ先輩」に清水センセーがご出演していたよ。それを見て、また清水センセーの著作が読みたくなり、番組の冒頭で紹介された本書を借りてきたわけ。

TV番組の冒頭で、本書を朗読する筆者。
「波川さん、波川さん、どえりゃーこったぎゃあ」
いきなり強烈な名古屋弁推理小説といえば、日本語的に難しい表現は少ないので、スイスイ読めるという印象だけど、本書はこんな調子で名古屋弁のオンパレード。だから、やけに会話シーンでガクッと読む速度が落ちる。リズムが取れないというか。それでも、名古屋弁に慣れてくると、スイスイ読めてくるから、面白い。

そして、小説の中身。それぞれの小事件は単独で読んでも面白いけど、最後の大事件はその連作になっているよ。だから、小事件でいろいろな布石があるわけ。

奇抜なトリックがあるわけでもなく、ごく普通の読み物だけど、結局名古屋弁の威力に圧倒されてついつい読み進んでしまうような本でした〜。

やっとかめ探偵団と殺人魔 (光文社文庫)
やっとかめ探偵団と殺人魔 (光文社文庫)清水 義範

光文社 1996-03
売り上げランキング : 615859

おすすめ平均 star
starうまいです。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ