意識とはなにか

『意識とはなにか』を読んだよ。脳という物質の振る舞いが、どうしてこうも悩ませるのか…。

テーマはいつもの「クオリア」。
そして、<あるもの>が<あるもの>であることの同一性の認識がどのようなものであるかを、それを様々な角度から分析する。

まずは、「やさしい問題」と「むずかしい問題」の議論。どんな問題でも、やさしく扱えもするし、むずかしく扱えもする。これが何とも不思議。ところが、「むずかしい問題」は「やさしい問題」の前提条件であると筆者。「むずかしい問題」を封印することで、「やさしい問題」が解決するから。
ここで、「やさしい問題」、「むずかしい問題」とは具体的に何か?という点には触れないよ。本書を読んで欲しい。

あと、「ふり」の議論。これも、「やさしい問題」と「むずかしい問題」の応用編。結局は、「むずかしい問題」の封印なんだけど。

クオリア」は常に生成されるものだと。「心の考古学」という表現も。小学生の<私>と今の<私>は当然違う。<私>が感じるクオリアは、さまざまなものの関係性によって生成されたものであるから。

分かったような、分からなかったような。でも、イメージとして「クオリア」が頭の中で理解したような…。あ〜、これは完全に「むずかしい問題」だ〜。

意識とはなにか―「私」を生成する脳 (ちくま新書)
意識とはなにか―「私」を生成する脳 (ちくま新書)茂木 健一郎

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