ミジンコはすごい!

『ミジンコはすごい!』を読んだよ。ミジンコになりたい〜。

ミジンコの正体から、ミジンコを取り巻く他の生物たち、そしてその環境を紹介しながら、最終的には生物の生態系や地球環境まで分かりやすく解説しているよ。

まずは、ミジンコの正体。頭を尖らせるミジンコがいたり、体の色は通常は透明だけど、赤や緑に変化したりとその時々で体を変化させているよ。これは捕食者に食べられにくくする工夫のひとつ。
さらに、昼と夜では、生息する深さを変えるとか、耐久卵を作って子孫を残すとか、ありとあらゆる策を講じているよ。

そして、生態系。湖沼の水質汚濁は植物プランクトンの増大が原因。だから、ダフニアなどの植物プランクトンを食べるミジンコを増やせばよい。だから、ミジンコを食べる魚は排除しなければならない。例えば、ワカサギなど。その為に、ブラックバスなどの魚食魚が必要になる。ブラックバスは悪玉のような世論はあるけれども、生態系的にはそうでもないことが分かるよ。白樺湖における筆者の実験では、魚食魚にニジマスを使っているんだけれども。

最後は地球環境。要は生態系は地球規模で起きている事象だということ。それは地球の歴史が明確に示しているよね。

さて、冒頭のアッシの願い。ミジンコは通常は女子だけで産卵し、どんどん繁殖する。男子が必要なのは耐久卵が必要な時だけ。ミジンコの男子は気楽だなぁ〜。

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starミジンコから始まって生態学のおもしろさがわかる本
star湖沼環境問題の目からうろこがとれた

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