物語の役割

『物語の役割』を読んだよ。文学少女的感覚…。

『博士の愛した数式』の筆者・小川洋子氏が語った物語の世界をまとめた本だよ。講演集っていうほどのものではないって筆者は言っているけれど。

まずは、物語のテーマの話。テーマは最初から存在していない…と。主題も考えたことはない…と。

何をテーマにして小説を書こうということに、書き手自身である私は全くこだわっていないということです。
さらに、ストーリーも作者が考えるものではない…とも。
ストーリーは自然に発生してくるもので、むしろ自分が書こうとしている、まだかかれていない物語が、すでにストーリーを持っているわけです。
小説を書こうなんて一切思ったことはないけれど、どうも物語は我々の世界のあちこちに転がっているんだよね。それをどう言葉にするか…。それは小説家の腕に掛かっているんだよね。

#この1ヶ月、すっかり疲れて本を読む気もせず。多少復帰しつつあります。

物語の役割 (ちくまプリマー新書 53)
物語の役割 (ちくまプリマー新書 53)小川 洋子

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おすすめ平均 star
star小川洋子さんの考え方が凝縮されています
star自分の物語の役割
star何度も繰り返し読んでいます

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