進化生物学への道

『進化生物学への道』を読んだよ。ダーウィンは数学が数学が苦手だったとか…。

『進化とはなんだろうか』を読んで、長谷川先生の著書を読み始めているが、どれも読みやくて分かりやすいよ。このような一般向けの本を書き始めた理由についても、ちょっとだけ書かれていたよ。

さて、本書。前半は長谷川先生の幼少の頃からの読書の軌跡。それも現在の研究につながるものばかりなんだけど、子供向けの図鑑の話とか、ドリトル先生シリーズ、ビーグル号航海記など、定番ものがズラリ。定番といっても、アッシは読んだことがないんだけど…。

後半はアッシの興味のあるダーウィン話。ダーウィンの「“種の保存”という群淘汰の考えは間違っている。性淘汰の結果が種の保存の成果として現れているだけだ。」という考え方を紹介。よ〜く考えれば、当たり前のような気がするんだけど、どうも、この辺は勘違いしやすいよね。種の保存のために進化するなんて、個体そのものは生きる目的として考えているわけないしね。

そして、ダーウィンはこの性淘汰の理論で、人種の差異を説明しようとしたという。そして、ダーウィンの時代は、人種の差異は重要な問題だったとも。
今じゃ、笑えるような話だけど、当時はやっぱり真剣だったんだろうなぁ〜。

進化生物学への道―ドリトル先生から利己的遺伝子へ (グーテンベルクの森)
進化生物学への道―ドリトル先生から利己的遺伝子へ (グーテンベルクの森)長谷川 眞理子

岩波書店 2006-01
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