からだのメソッド/矢田部英正
『からだのメソッド―立居振舞いの技術 (ちくま文庫)』を読んだよ。少しは意識しないと…。
読みたい本リストに長く掲載されていた本書。だから、なぜ気になったのかの記憶がない。情けないけど…。「からだ」っていうより、立ち振舞いが気になったのかなぁ〜。そう、サブタイトルが「立ち振舞いの技術」だから。
さて、本書。文字通り、からだの使い方を解説したもの。立ち方、座り方、歩き方、食作法、呼吸法まで、一通り。
で、その基本は、
「成るはよし、為そうとするは悪し」ということを日本の禅はよく言いますが、「からだの扱い」にかんしていえば、意識して姿勢を整えようとするのではなく、「おのずから整う」心持ちが大事だということです。と言っているように、無理矢理感はまったく無し。心身ともにストレスがないことが重要だと言っているよ。
もう一つは、自分の身体を自由に使いこなすということ。
理想的な「正しい姿勢」を覚えこむことではありません。自分の身体を使いこなすことができると、手足の長さや太さに関係なく、その人らしい自然な良さが生まれてきます。と、ここでもストレスのない自然な姿というのがポイントになっているよ。
そして、姿勢の基本は骨盤と腰椎。つまりは、
姿勢の基本を要約すると、「上半身の体重を骨盤で受け止めることのできる脊椎の配置を工夫すること」です。ということ。腰が要だとは分かってはいたけど、本書で事例を見ながら説明されると納得するよね。
自分の身体を注意深く観察すると意外にいろいろなことが分かるんだね。やっぱり、人間って不思議だなぁ〜。
からだのメソッド―立居振舞いの技術 (ちくま文庫) | |
矢田部 英正 筑摩書房 2012-06 売り上げランキング : 201239 Amazonで詳しく見る by G-Tools |