50代から上手に生きる人 ムダに生きる人/清水義範
『50代から上手に生きる人 ムダに生きる人: 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生 (知的生きかた文庫)』を読んだよ。清水センセーはもう64歳か…。
清水センセーは多作なので、まだ読んでいない本がたくさん。読みたい本リストにも行列が出来ているんだけど、新刊で図書館で予約できるものがあると即予約。ということで、今回は本書。
副題は、“「徒然草」に学ぶ後悔しない人生”というもの。題名も副題も、ちょっとした人生訓のように思うけど、清水センセーファンとしては、素直に人生訓として読むわけにもいかず。逆に、題名につられて、老後の為の人生指南書として読んだ人には、違和感があったのでは?…という感じ。いや、これで清水センセーファンが増えてくれるといいのかも。
ということで、本書は『徒然草』の中から、中高年の生き方について書かれた部分をピックアップして、清水センセーなりの解釈を展開したもの。結果的に、「後悔しない人生」に繋がればいいんだけど。
で、清水センセーは『徒然草』について、どう思っているのか。ズバリ、
ここまで読んできて、徒然草というのは結局のところ、老境にさしかかったところでの生き方の覚悟を語っているんだな、という気が私にはする。と。確かに、そう読むと、何だか兼好法師に親しみが湧いてくる。でも、兼好法師は何故それを書いたのだろうか?と新たな疑問も…。
清水センセーなりのもう一つの『徒然草』の読み方は、すべて逆から読むのが正しい…と。つまり、
そんなふうにさえ思える、最後の最後の「楽を求めて生きてはいけない」であって、これはどうしたって人間は楽を求めて生きるんだよね、という反仏教者的なつぶやきなのかもしれない。と言う。この考えは間違っているかもしれないけど、自分はそう読むことにしたと宣言する清水センセー。『徒然草』(特に古典)は、そういう読み方が許されるんだよね。
結局、本書はそのタイトルについて、何も語っていないような…。それは清水センセーのせいではなく、編集者や出版社の意向としか思えない。清水センセーファンのアッシとしては、それだけが残念でした〜。
50代から上手に生きる人 ムダに生きる人: 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生 (知的生きかた文庫) | |
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