飛行機の操縦/坂井優基
『飛行機の操縦 (PHP新書)』を読んだよ。また、空を飛びたい。
今年の1泊出張は愛媛県松山。アッシ的には四国初上陸。当然、行き帰りは飛行機。去年の金沢と同じく航空機+ホテルのパッケージで格安。勿論、早めの予約が必須だけど。
その出張の予約が済んでから、見つけたのが本書。図書館で見つけたけど、すでに予約多数。意外な感じだけど、航空機ファンってそんなに多いのかなぁ〜。筆者は現役のパイロットだよ。
内容的には、そのものズバリ、飛行機の操縦。でも、単に飛行機という機械の動かし方というより、航空システムの解説と言った方がいいかもね。筆者も言っているけれども、飛行機の操縦の自動化が進んでいる現在は、航空システムの使いこなしがパイロットの主たる仕事なんだよね。
それでもやっぱり、飛行機の操縦は難しい。それは、「3次元の動きである。」と言っているよ。普通の生活をしている限り、人間の動きは2次元だからね。慣れが必要だし、3次元の空間把握能力が必要だよね。
高度の単位も興味深いよ。
高度は2種類を使い分ける。離着陸では、現地の気圧から高度を計る。でも、一旦飛び立って、ある程度の高度までくると、1気圧を基準とする高度(FL=フライトレベル)に切り替える。つまりは、前者や地上との絶対高度、後者は他の飛行機との相対高度っていうわけ。高度が上がれば、地上との高さより他の飛行機との位置関係が重要だからね。
高度は、速度と燃費にも関係してくるよ。速度が速ければ、高度の変更がすぐにはできず。高度が上がれば、速度が出せる。高度が上がるほど、空気抵抗が少なくなるので、燃費が良くなる。だから、複雑な要因が絡みあう。筆者が言うように、飛行機の操縦には正解はなく、その場で最適解をすばやく判断する技術が必要なんだよね。
内容的には興味深いものが多かったけれども、全体として読み難い文章が気になるよ。同じような表現が何度も出てきたり。それでも、筆者の言う「安心より安全」という言葉が印象的。パイロットは文章家ではないものね。
飛行機の操縦 (PHP新書) | |
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