20歴史

岡潔−数学の詩人

『岡潔−数学の詩人』を読んだよ。数学者の生涯を追うのは楽し。世界の数学者の生涯を記述した本は、巷に多いけど、日本の数学者の生涯をまとめた本はほとんど無いような…。そんな中でやっと出たのがこの本。数学者・岡潔の人生とその数学研究をまとめた本だ…

この国のかたち〈1(1986~1987)〉

『この国のかたち〈1(1986~1987)〉』を読んだよ。司馬遼太郎は初めて。『日本を教育した人々』で司馬遼太郎に興味を持ち、ひとまず読みやすそうなものとしてこの1冊。読んでみて、驚くことがたくさん。まずは明治維新は革命思想としては貧弱だと。スローガン…

里山を歩こう Part2

『里山を歩こう Part2』を読んだよ。ひと昔前の日本人の生活はすごくシステマチックだったんだよなぁ〜。琵琶湖周辺の里山を取材と写真で紹介した本。特に今回は地区を絞って、且つテーマも水に。そういう意味で、面白かったかも。Part1はちょっと散漫な感じ…

さまよえる湖

『さまよえる湖』を読んだよ。どこの国にも冒険野郎はいるもんだ。スエーデンの地理学者・ヘディンが1934年にタクラマカン砂漠のロプ・ノールという湖の周辺を探検する紀行記。椎名誠の『「十五少年漂流記」への旅』で紹介されていたので、ちょっと興味が湧…

ダーウィン―進化の海を旅する

『ダーウィン―進化の海を旅する』を読んだよ。何故かダーウィンに惹かれています。ダーウィンものは何冊か読んでいるけど、こちらも彼の生い立ちから業績までを簡単にまとめたもの。本格的に語ろうとすれば、一冊では終わらない分量になるんだろうけどね。本…

歴史家の自画像―私の学問と読書

『歴史家の自画像―私の学問と読書』を読んだよ。阿部先生、最後の上梓。主に読書に関する筆者のインタビュー、講演、論文、エッセイをまとめた本だよ。前半のインタビューは、寛いだ感じで阿部先生が答えているので、読みやすく親しみやすい感じ。そして、「…

戦争遺産探訪 日本編

『戦争遺産探訪 日本編』を読んだよ。季節柄、戦争について考える。日本各地に残る戦争のために作られた建物、構築物、鉄道等の残骸をレポートした本。意外なところに意外なものが残っていてビックリ。 特にアッシの職場近くは皇居が近いこともあって、いろ…

小さい駅の小さな旅案内

『小さい駅の小さな旅案内』を読んだよ。旅の範囲は小さいとは思えないんだけど…。鉄道を利用した関東近県の日帰り旅案内。関東近県といっても、神奈川、千葉、長野、一部山梨のみ。筆者の嗜好の表れか。あと、日帰りの為か、新幹線や特急もフル活用。で、実…

はじめての山歩き

『はじめての山歩き』を読んだよ。福島県にもいい山がたくさん〜。登山家の田部井淳子氏の山の本。有名どころから、東京・奥多摩、そして筆者の出身地・福島県の山々を紹介した本だよ。 山だけではなく、自然の美しさ、花の美しさも紹介しているよ。アッシ好…

ピラミッドの謎

『ピラミッドの謎』を読んだよ。著名な吉村作治先生の著書。いつもの岩波ジュニア新書だけど。タイトルにはピラミッドとあるけれども、内容は古代エジプトの世界あれこれ。ミイラ、ピラミッド、ツタンカーメン、クレオパトラなどがテーマかな。ミイラは作り…

ダーウィンの足跡を訪ねて

『ダーウィンの足跡を訪ねて』を読んだよ。進化論?なんじゃそりゃ?進化論のダーウィン…とここまでならばよく知っている。でも、それ以上のことは何も知らない。アッシだけじゃなくて、普通の人はそうなんじゃないかなぁ〜。 この本は、そのダーウィンの足…

北の街にて

『北の街にて』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第11弾。筆者の小樽商科大学時代のあれこれをエッセイ風にまとめたもの。 エッセイ風とか書いたけど、話の筋的には「小樽商科大学の学内事情」、「ドイツ留学時代」、「一橋大学関係者との交流」、「大学紛争」な…

中世の窓から

『中世の窓から』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第9弾。いよいよ筆者の西欧中世史ものの最高峰に挑む。阿部謹也氏の本は何冊も読んできたけれども、西欧中世史に関するものはなかなか手が出なかったよ。それは理解し難かったから。でも、今回は図書館の閉館の…

自分のなかに歴史を読む

『自分のなかに歴史を読む』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第7弾。ちくまプリマーブックスの一冊だから中高生向けで分かりやすかったよ。岩波ジュニア新書と並んで読みたくなるような本がたくさんありそう〜。内容的には、自伝的な要素とヨーロッパ中世史のな…

日本社会で生きるということ

『日本社会で生きるということ』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第6弾。「世間」をテーマとした著者の6つの講演をまとめたものだよ。だから、話口調で書かれているので、非常に理解しやすいよ。例えば、以前の著作でも紹介されていたアイスランドのサガの紹介…

新・東京の自然水

『新・東京の自然水』を読んだよ。高校時代は地学部所属。題名通り、東京に存在する自然水を紹介している本だけど、自然水の範囲としては、湧水、温泉、地下水、井戸等。 その中でアッシの一番の興味は湧水。それはアッシが一番身近に捉えられるから。子供の…

白神山地−恵みの森へ−

『白神山地−恵みの森へ−』を読んだよ。山の本が続く〜。世界遺産に登録された白神山地に生活する人々を様子やその自然をまとめた本だよ。青森側が中心だけど。高尾山の本でも同じだったけれども、生態系を考える自然保護の考え方はこの筆者も同じよう。白神…

「世間」論序説(西洋中世の愛と人格)

『「世間」論序説(西洋中世の愛と人格)』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第5段。後書きによると、氏が世間について書いた初めての本みたい。だから、1992年に最初の単行本が出た時は本書の副題が書名だったよ。この副題から、世間の話は想像できないよね。相…

高尾の森から

『高尾の森から』を読んだよ。森の本が続いているけど、新たな発見多々有り。筆者は高尾ビジターセンターの自然解説員(当時)。その当時に高尾山であったこと、思ったことを綴ったものがこの本だよ。東京に住んでいて、高尾山に登ったことが無い人はまずい…

里山を歩こう

『里山を歩こう』を読んだよ。最近、お気に入りの岩波ジュニア新書カラー版。滋賀県大津市の仰木を紹介した半分写真集。 多分、日本の何処にでもある里山と同じなんだろうけど、こうして改めて紹介されるときれいだよね、里山。そして、当たり前なんだろうけ…

「教養」とは何か

『「教養」とは何か』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第4弾。そして『「世間」とは何か』の続編。前著が分かりやすく面白かったの対し、こちらはいきなり難解。全体の2/3は半分?で頭に入っていないかも。 というのも、前著は引用がほとんど日本の書物だったの…

「世間」とは何か

『「世間」とは何か』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第3弾。いよいよ「世間」の本丸本…と思ったら、ちょっと予想外の内容。 日本人が世間に対して思っていたことや対峙していたことを、過去の文学作品の中から探り出そうという試みの本だよ。 万葉集の和歌か…

阿部謹也自伝

『阿部謹也自伝』を読んだよ。実は筆者と同じ職場だったことがあったりする…。一橋大学学長を二期勤め、一橋大学名誉教授の筆者。専門はドイツ中世史、西洋社会史。こんな立派な学者が同じ職場だったなんて〜ってまずは驚きのアッシだったよ。子供の頃の話か…

大黒屋光太夫

『大黒屋光太夫』を読んだよ。07/28/2005に投稿した『大黒屋光太夫』とは違う本だよ。題名は同じだけど、岩波新書から出ていたよ。だから小説とは違うよ。2004年2月が初版だから、参考文献に吉村昭の『大黒屋光太夫』が載っている。二匹目のドジョウってやつ…